「ZEHにはどんな種類があるのか」「自分のプロジェクトにはどのZEHが適しているのか」「2027年から適用されるGX ZEHとは何か」省エネ住宅の普及が加速する中、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の種類を正しく理解することは、設計者・ゼネコン・デベロッパーにとって必須の知識となっています。
この記事では、2026年最新の情報に基づき、現行の7種類のZEHから、2027年4月に適用開始予定のGX ZEHまで、それぞれの定義、基準、違い、選び方を網羅的に解説します。
本記事は“定義の暗記”ではなく、①敷地制約→②地域区分→③補助制度の当て方、までを一本化して整理しています。設計・事業収支・仕様決定の会議でそのまま使える粒度でまとめました。
※補助金額・要件は年度で更新されます。本記事は2026年時点の代表例+ 2027年4月〜のGX ZEH定義を中心に整理し、最終判断は最新の公募要領でご確認ください。
ZEHとは?基本概念の理解
ZEHの定義
ZEH(Net Zero Energy House:ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)とは、外皮の断熱性能を大幅に向上させるとともに、高効率な設備システムの導入により、室内環境の質を維持しつつ大幅な省エネルギーを実現した上で、再生可能エネルギー等を導入することにより、「年間の一次エネルギー消費量の収支がゼロとすることを目指した住宅」です。
ZEHの3つの要素
ZEHは以下の3つの要素を組み合わせて実現します。
1. 断熱(高断熱化)
- 外皮性能の強化
- UA値(外皮平均熱貫流率)の基準達成
- 熱の逃げにくい家づくり
2. 省エネ(高効率設備)
- 高効率な空調・給湯・換気・照明設備
- HEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)の導入
- エネルギーの見える化と最適制御
3. 創エネ(再生可能エネルギー)
- 太陽光発電システムの導入
- 蓄電池の活用(推奨)
- エネルギーの自給自足
ZEH普及の背景と目標
政府のエネルギー基本計画では、以下の目標が掲げられています。
- 2030年:新築住宅の平均でZEH基準の水準を確保
- 2050年:ストック(既存住宅全体)平均でZEH基準の水準を確保、カーボンニュートラル実現
このため、ZEHは今後の住宅建築における「新しい標準」となっていきます。
現行ZEHの7つの種類
2026年現在、戸建住宅のZEHには地域特性や性能レベルに応じて7つの種類が定義されています。
全体像と分類の考え方
ZEHの種類は、大きく2つの軸で分類されます。
軸1:性能レベル
- 標準レベル:ZEH
- 高性能レベル:ZEH+(ゼッチプラス)
軸2:地域特性・制約への配慮
- Nearly ZEH(ニアリーゼッチ):創エネが難しい地域向け
- ZEH Oriented(ゼッチオリエンテッド):都市部狭小地・多雪地域向け
これらの組み合わせにより、7つの種類が存在します。
種類1:ZEH(標準型)
定義と基準
最も標準的なZEHで、2015年に国(資源エネルギー庁)等が定義しました。
ZEHの4つの基準
| 項目 | 基準内容 |
| 外皮性能 | ZEH強化外皮基準(UA値:1・2地域0.40以下、3地域0.50以下、4〜7地域0.60以下) |
| 省エネ | 再生可能エネルギーを除き、基準一次エネルギー消費量から20%以上削減 |
| 創エネ | 再生可能エネルギーの導入(容量不問) |
| エネルギー収支 | 再生可能エネルギーを加えて、基準一次エネルギー消費量から100%以上削減(実質ゼロ) |
対象地域
全国すべての地域で適用可能です。
補助金(最新の公募要領ベース)
戸建住宅ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)化等支援事業
- 補助額:55万円/戸
- 蓄電池追加:2万円/kWh(上限20万円または補助対象経費の1/3)
実務のポイント
最も一般的なZEHで、太陽光発電を含む創エネ設備を適切に設置できる敷地であれば、このZEHを目指すのが標準的です。
種類2:ZEH+(ゼッチプラス)
定義と基準
ZEHよりもさらに省エネ性能を高めた高性能住宅です。
ZEH+の基準
| 項目 | 基準内容 |
| 外皮性能 | ZEH強化外皮基準(ZEHと同じ) |
| 省エネ | 再生可能エネルギーを除き、基準一次エネルギー消費量から25%以上削減(ZEHは20%) |
| 創エネ | 再生可能エネルギーの導入(容量不問) |
| エネルギー収支 | 再生可能エネルギーを加えて、基準一次エネルギー消費量から100%以上削減 |
| 追加要件 | 以下の3要素のうち2要素以上を導入 |
追加要件の3要素
- 外皮性能のさらなる強化:UA値を地域区分ごとのZEH強化外皮基準値から20%以上削減
- 高度エネルギーマネジメント:HEMS等により太陽光発電等の発電量を把握した上で、住宅内の冷暖房・給湯設備等を制御。蓄電池・電気自動車(EV)等も含めて充電・放電を制御できること
- 電気自動車等の充電設備:V2H充電設備(充放電設備)またはEV充電設備の導入
補助金(最新の公募要領ベース)
次世代ZEH+ 実証事業
- 補助額:補助制度は年度により要件・補助額が変わります。ZEH+は“ZEH支援事業内のZEH+枠”と、“次世代ZEH+実証事業(別枠)”があるため、採用する制度名を先に確定し、最新の公募要領で金額・加算要件を確認してください。
- 蓄電池追加:2万円/kWh(上限20万円または補助対象経費の1/3)
- V2H充電設備:上限75万円
実務のポイント
ZEH+は補助金額が大きく、将来のカーボンニュートラルを見据えた最先端の住宅です。蓄電池やEV充電設備の導入を検討している施主には、ZEH+を提案することでコストメリットが大きくなります。
種類3:Nearly ZEH(ニアリーゼッチ)
定義と基準
創エネが十分にできない地域特性を考慮し、エネルギー削減率が緩和されたZEHです。
Nearly ZEHの基準
| 項目 | 基準内容 |
| 外皮性能 | ZEH強化外皮基準(ZEHと同じ) |
| 省エネ | 再生可能エネルギーを除き、基準一次エネルギー消費量から20%以上削減 |
| 創エネ | 再生可能エネルギーの導入(容量不問) |
| エネルギー収支 | 再生可能エネルギーを加えて、基準一次エネルギー消費量から75%以上100%未満削減 |
ZEHとNearly ZEHの違い
- ZEH:100%以上削減(再エネ込みで一次エネルギー消費量の収支が正味ゼロ以上)
- Nearly ZEH:75%以上100%未満削減(ゼロエネルギーに近い)
対象地域
以下の地域条件を満たす場合に適用可能です。
- 寒冷地:日射量が少ない地域
- 低日射地域:年間を通じて日照時間が短い地域
- 多雪地域:垂直積雪量が100cm以上の地域
補助金(最新の公募要領ベース)
ZEHと同じ補助金制度が適用されます。
- 補助額:55万円/戸
実務のポイント
北海道や東北地方、北陸地方の豪雪地帯など、太陽光発電による創エネが十分に見込めない地域でのZEH取得を可能にする制度です。地域特性を考慮した現実的な基準設定となっています。
種類4:Nearly ZEH+(ニアリーゼッチプラス)
定義と基準
ZEH+の高性能要件を満たしつつ、創エネが難しい地域向けに削減率を緩和したZEHです。
Nearly ZEH+の基準
| 項目 | 基準内容 |
| 外皮性能 | ZEH強化外皮基準 |
| 省エネ | 再生可能エネルギーを除き、基準一次エネルギー消費量から25%以上削減 |
| 創エネ | 再生可能エネルギーの導入 |
| エネルギー収支 | 再生可能エネルギーを加えて、基準一次エネルギー消費量から75%以上100%未満削減 |
| 追加要件 | ZEH+と同じ3要素のうち2要素以上を導入 |
対象地域
Nearly ZEHと同じ地域条件(寒冷地、低日射地域、多雪地域)が対象です。
補助金(最新の公募要領ベース)
ZEH+と同じ補助金制度が適用されます。
- 補助額:100万円/戸
種類5:ZEH Oriented(ゼッチオリエンテッド)
定義と基準
都市部狭小地や多雪地域など、太陽光発電設備の設置が困難な場合を考慮し、創エネ設備の導入を要求しないZEHです。
ZEH Orientedの基準
| 項目 | 基準内容 |
| 外皮性能 | ZEH強化外皮基準 |
| 省エネ | 再生可能エネルギーを除き、基準一次エネルギー消費量から20%以上削減 |
| 創エネ | 不要(ただし、導入の検討説明義務あり) |
対象地域・条件
以下のいずれかの条件を満たす場合に適用可能です。
1. 都市部狭小地
- 北側斜線制限の対象となる用途地域(第一種・第二種低層住居専用地域、第一種・第二種中高層住居専用地域、田園住居地域等)
- 敷地面積が85㎡未満
- ただし、平屋建ての場合は除く
2. 多雪地域
- 建築基準法で規定する垂直積雪量が100cm以上の地域
Orientedは「太陽光なしでもOK」が一人歩きしがちですが、実務では「敷地85㎡未満×北側斜線(用途地域/条例)」の成立判定が最初の関門です。該当可否が収支・仕様・販売訴求を左右します。
補助金(最新の公募要領ベース)
ZEHと同じ補助金制度が適用されます。
- 補助額:55万円/戸
実務のポイント
ZEH Orientedは、2018年に新設された比較的新しい基準です。都市部の狭小地でもZEH取得を可能にする制度として、特に東京23区内や大阪市内などでの活用が増えています。
重要な注意点:創エネ設備は必須ではありませんが、制度上、建築主に対して「再エネ導入の検討に関する情報提示(説明)」が求められます。
種類6:次世代ZEH+(じせだいゼッチプラス)
定義と基準
ZEH+のさらに上を行く、最先端の高性能ZEHです。
次世代ZEH+の基準
- ZEH+の全基準を満たす
- さらに、①蓄電池、②燃料電池、③V2H充電設備、④太陽熱利用温水システムのいずれかを導入
補助金(最新の公募要領ベース)
次世代ZEH+ 実証事業
- 補助額:同上
- 蓄電池、V2H充電設備等の追加補助あり
種類7:次世代HEMS実証事業(AIによる最適制御)
定義と基準
ZEH+の要件を満たし、AI・IoT技術等による最先端のエネルギーマネジメントを実証する住宅です。
基準
- ZEH+の全基準を満たす
- 高度なHEMSによるAI制御、蓄電池・V2H等の最適制御を実施
補助金(最新の公募要領ベース)
次世代HEMS実証事業
- 補助額:112万円/戸
- 蓄電池、V2H充電設備等の追加補助あり
2027年4月から適用開始:GX ZEHとは
GX ZEHの背景
2025年9月、経済産業省はZEHの定義を見直し、新たに「GX ZEH(ジーエックス・ゼッチ)」を定義しました。2027年4月から適用開始となります。
GX ZEHは外皮性能(等級6相当)を前提に議論が進むため、企画〜基本設計で方向性を誤ると後戻りコストが大きくなります。「2027年4月以降着工かどうか」を起点に、早めに仕様レンジを確定しましょう。
定義見直しの3つの観点
- さらなる省エネ性能の向上:断熱等性能等級6以上(現行ZEHは等級5相当)省エネ削減率35%以上(現行ZEHは20%)
- 再生可能エネルギーの自家消費拡大:太陽光発電の搭載量増加。蓄電池の導入を必須化
- 電力需要の最適化:HEMSによる高度なエネルギーマネジメント。EV充電設備の検討説明義務
GX ZEHの定義
GX ZEHの定義・定量要件は、経産省公表の定義資料を一次情報として参照してください。
GX ZEH(戸建住宅)の基準
| 項目 | 基準内容 |
| 外皮性能 | 断熱等性能等級6のUA値・ηAC値基準 |
| 省エネ | 再生可能エネルギーを除き、基準一次エネルギー消費量から35%以上削減 |
| 創エネ | 再生可能エネルギーの導入 |
| エネルギー収支 | 再生可能エネルギーを加えて、基準一次エネルギー消費量から115%以上削減 |
| 蓄電池 | 定置用蓄電池の導入が必須 |
| HEMS | 高度エネルギーマネジメントによる蓄電池の充放電制御 |
GX ZEHは「断熱等級6+蓄電池+高度EMS」が前提になるため、設備更新の自由度(メーカー選定)と系統(PV容量・PCS・蓄電池制御)を基本設計段階でロックしやすい。実施設計後半で詰めると手戻り(配線・設置スペース・系統計画)が出やすい。
GX ZEHシリーズ
現行ZEHと同様に、GX ZEHにも複数のバリエーションが設定されます。
- GX ZEH:標準型
- GX ZEH+:さらに高性能
- Nearly GX ZEH:地域制約対応
- GX ZEH Oriented:都市部狭小地・多雪地域対応
2027年以降の見通し
GX ZEHは、2030年代後半に広く普及することが期待される住宅として位置づけられており、2030年以降に向けて「ZEH水準の省エネ性能確保を目指す」方針の中で、GX ZEHは次の上位水準として重要です。
ZEHの種類別比較表
現行7種類のZEHとGX ZEHを一覧表で比較します。
戸建住宅ZEH比較表(2026年〜2027年)
| 種類 | 外皮性能 | 省エネ削減率 | 創エネ | エネルギー収支削減率 | 対象地域 |
目安 (年度・枠で変動) |
| ZEH | ZEH強化外皮基準 | 20%以上 | 必須 | 100%以上 | 全国 | 55万円 |
| ZEH+ | ZEH強化外皮基準 | 25%以上 | 必須 | 100%以上 | 全国 | 100万円 |
| Nearly ZEH | ZEH強化外皮基準 | 20%以上 | 必須 | 75〜100%未満 | 寒冷地等 | 55万円 |
| Nearly ZEH+ | ZEH強化外皮基準 | 25%以上 | 必須 | 75〜100%未満 | 寒冷地等 | 100万円 |
| ZEH Oriented | ZEH強化外皮基準 | 20%以上 | 不要 | – | 都市部狭小地・多雪地域 | 55万円 |
| 次世代ZEH+ | ZEH強化外皮基準 | 25%以上 | 必須 | 100%以上 | 全国 | 100万円 |
| 次世代HEMS | ZEH強化外皮基準 | 25%以上 | 必須 | 100%以上 | 全国 | 112万円 |
| GX ZEH | 断熱等級6 | 35%以上 | 必須 | 115%以上 | 全国 | 未定 |
プロジェクトに最適なZEHの選び方
選択フローチャート
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【STEP1】敷地条件の確認 Q:都市部狭小地(85㎡未満)または多雪地域(100cm以上)? YES → ZEH Oriented検討 NO → STEP2へ 【STEP2】地域特性の確認 Q:寒冷地・低日射地域・多雪地域で創エネが難しい? YES → Nearly ZEH / Nearly ZEH+検討 NO → STEP3へ 【STEP3】性能レベルの選択 Q:標準性能でよい? YES → ZEH NO → ZEH+ / 次世代ZEH+ / 次世代HEMS検討 【STEP4】2027年以降の対応 Q:2027年以降の着工? YES → GX ZEH検討 |
注意:着工が2027年4月以降に跨る案件は、確認申請・仕様確定のタイミングが先行するため、“GX前提の基本設計”にしておくと、後半の仕様変更リスク(断熱・系統・蓄電池)が減ります。
選択のポイント
1. 敷地条件が最優先
- 都市部狭小地や多雪地域では、物理的制約からZEH Orientedが現実的
2. 補助金額と投資対効果
- ZEH+は(年度・枠により)補助が上乗せされる場合があるため、追加コスト(外皮強化・HEMS・EV/V2H対応等)との費用対効果で判断する。
- 蓄電池やV2H設備を導入予定なら、ZEH+が有利
3. 施主のニーズ
- 最先端の省エネ性能を求める施主:ZEH+、次世代ZEH+
- コストを抑えたい施主:ZEH、ZEH Oriented
4. 2027年以降を見据えた設計
- 2026年以降の設計では、GX ZEH基準も視野に入れた設計検討が推奨される
よくある質問(Q&A)
Q1. ZEHとNearly ZEHの違いは何ですか?
A.最大の違いは「エネルギー収支削減率」です。
ZEH:再生可能エネルギーを加えて100%以上削減(再エネ込みで一次エネルギー消費量の収支が正味ゼロ以上) Nearly ZEH:再生可能エネルギーを加えて75%以上100%未満削減(ゼロに近い)
Nearly ZEHは、寒冷地や低日射地域など、太陽光発電による創エネが十分に見込めない地域特性を考慮した基準です。外皮性能と省エネ性能は、ZEHと同じ水準が求められます。
Q2. ZEH Orientedは太陽光発電なしでもZEHとして認められますか?
A.はい、認められます。ZEH Orientedは、都市部狭小地や多雪地域など、太陽光発電設備の設置が困難な場合を考慮した基準で、創エネ設備の導入は不要です。
ただし、高断熱化と省エネ性能(20%以上削減)は必須です。また、建築士は建築主に対して、再生可能エネルギー導入の検討説明を行う制度上、建築主への説明(検討情報の提示)が求められます。
Q3. GX ZEHはいつから義務化されますか?
A.2026年1月時点では、GX ZEHの義務化は決定していません。
2027年4月から「適用開始」となり、GX ZEH基準での設計が可能になります。当面は任意の認証制度として運用され、補助金制度等で優遇される見込みです。
ただし、政府の長期目標として、2030年代後半には広く普及することが期待されており、将来の制度化・誘導(補助制度での優遇強化等)が進む可能性があるため、案件の工期(2027年4月以降か)と施主の投資回収方針をセットで整理すると判断が早いです。
Q4. 複数のZEH補助金を併用できますか?
A.いいえ、ZEH補助金同士の併用はできません。
ただし、以下の併用は可能です。
- ZEH補助金 + 地方自治体の補助金(太陽光・蓄電池等)
- ZEH補助金 + 住宅ローン減税
- ZEH補助金 + フラット35S金利優遇
なお、「みらいエコ住宅2026事業」などの他の国の補助金とZEH補助金の併用は原則できません。どちらか一方を選択する必要があります。
Q5. 既存住宅をZEHにリフォームすることはできますか?
A.はい、可能です。
既存住宅を対象とした「ZEH化支援事業」があり、以下の補助金が用意されています。
既存住宅のZEH化支援
- 補助額:40万円/戸(戸建住宅)
- 蓄電池追加補助あり
ただし、外皮性能や省エネ性能をZEH基準まで引き上げる必要があり、新築よりも工事費用が高額になる傾向があります。建物の状態によっては、大規模なリフォームが必要になる場合もあります。
Q6. ZEHビルダー/プランナーとは何ですか?
A.ZEH補助金を申請するには、SII(一般社団法人 環境共創イニシアチブ)に登録された「ZEHビルダー」または「ZEHプランナー」による設計・施工が必須です。
ZEHビルダー:ZEH住宅の設計・建築・販売を行う住宅会社、工務店
ZEHプランナー:ZEH住宅の設計を行う建築設計事務所
ZEHビルダー/プランナーは、ZEH普及目標を掲げ、実績報告が義務付けられています。補助金申請を検討する場合は、登録事業者を選定する必要があります。
まとめ:ZEHの種類を理解し、最適な選択を
ZEHには地域特性や性能レベルに応じて7つの種類があり、それぞれ明確な基準と対象が定められています。2027年4月からは、さらに高性能なGX ZEHの適用も開始されます。
ZEH選択の3つのポイント
- 敷地条件と地域特性を最優先に考える
都市部狭小地や多雪地域ではZEH Oriented、寒冷地・低日射地域ではNearly ZEHなど、物理的制約や地域特性に応じた現実的な選択が重要です。制約を無視して無理にZEHを目指すと、コストが膨らみ、施主の不満につながります。
- 補助金と性能のバランスを見極める
ZEH+は補助金額が大きいですが、その分追加コストもかかります。施主のニーズ、予算、将来計画(蓄電池・EV導入予定など)を踏まえ、投資対効果の高い選択をしましょう。単に補助金額だけで判断せず、トータルコストで評価することが重要です。
- 2027年以降を見据えた設計を
GX ZEHの適用開始を控え、今後の住宅には、より高い省エネ性能が求められます。2026年以降のプロジェクトでは、現行ZEH基準だけでなく、GX ZEH基準も視野に入れた設計検討を行うことで、将来の資産価値維持につながります。
ZEHは、施主にとっては光熱費削減・快適性向上・資産価値向上というメリットをもたらし、社会全体ではカーボンニュートラル実現に貢献する重要な取り組みです。設計実務者として、ZEHの種類を正しく理解し、プロジェクトごとに最適な選択を提案していきましょう。
省エネ計算をはじめ、省エネ適判や住宅性能評価など、手間のかかる業務は外注し、自社のリソースをコア業務に集中させれば、円滑な計画進行が期待できるのではないでしょうか。
累計3,000棟以上の省エネ計算実績、リピート率93.7%、審査機関との質疑応答まで丸ごと外注できる環境・省エネルギー計算センターにぜひご相談ください。
※専門的な内容となりますので、個人の方は設計事務所や施工会社を通してご依頼をお願いいたします。




