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ZEHの種類|それぞれの特徴と違いについてZEHの専門家が徹底解説【令和4年度版】

ZEHの種類やそれぞれの違いについてお調べですね。

政府が定めたエネルギー基本計画では、2030年までに日本の新築住宅の平均をZEH基準まで引き上げることを目指しており、今後はますます住宅のZEH化が求められます

しかし、一言にZEHといっても複数の種類があり、それぞれ対象や内容が異なります

この記事ではZEHの種類とそれぞれの内容、ZEH-MやBELSとの違いについて解説します。ぜひ参考にしてください。

ZEHとは?

ZEHとは「Net Zero Energy House」の略称で、省エネルギーを実現した上で再生可能エネルギー等を導入することにより、年間の一次エネルギー消費量の収支をゼロにすることを目指した住宅です。

具体的には、下記2つの取り組みを行うことで、一次エネルギー消費量の収支ゼロを目指します。

  • 外皮の断熱性能の向上やエネルギー効率の高い設備システムを導入することによって、日々の生活で発生する消費エネルギーを削減
  • 太陽光発電などを用いることで自らエネルギーを生み出し、消費するエネルギーを極力賄う

上記のような取り組みを行うことで、消費エネルギーを抑えると同時に、快適な住環境を作り出すことができることが可能です。

ZEHの基本情報を知りたい方は下記の記事を参考にしてみてください。

参考:ZEH(ゼッチ)とは?取得のメリットやZEHの種類を紹介、補助金制度についても専門家が徹底解説

ZEHとZEH-Mの違い

ZEHと類似した概念としてZEH-M(Net Zero Energy House Mansion)があります。

両者は対象が異なっており、ZEHは戸建・マンションの住戸を対象とし、ZEH-Mはマンションの住棟を対象としています。

ZEH-Mの取得には、以下4つの判断基準を全て満たす必要があります。

 ①当該住棟に含まれる全ての住戸について、強化外皮基準に適合
 ②再生可能エネルギー等を除き、共用部を含む当該住棟全体で、基準一次エネルギー消費量から20%以上の一次エネルギー消費量削減
 ③再生可能エネルギーを導入(容量不問)
 ④再生可能エネルギー等を加えて、共用部を含む当該住棟全体で、基準一次エネルギー消費量から100%以上の一次エネルギー消費量削減

出典:ZEHの定義(改定版)<集合住宅>

特に①の全住戸で強化外皮基準を達成するためには、既存のマンションで改修工事を行う必要がある場合が多いです。

ZEH-Mでは、マンションの断熱性・省エネ性能を高めつつ、太陽光発電などで再生可能エネルギーを創ることによって、エネルギー消費量の実質ゼロを目指します。

BELSとZEHは一緒に取得できる?

BELSとは、建築物の一次エネルギー消費量に基づき、第三者評価機関が建物の省エネルギー性能を5段階(☆~☆☆☆☆☆)で評価する表示制度のことです。

ZEHは、住宅にてBELS5つ☆を獲得した後に、さらに高い基準をクリアすることで取得することができます。

具体的には、BELS5つ☆を取得するにあたって、住宅用途であれば一次エネルギーの削減基準は20%程度ですが、ZEHは再生エネルギーを加えた上で100%以上の削減が前提です。そのため、ZEHの取得を目指すのであれば、予めZEHの基準に合わせた取り組みを行う必要があります。

ZEH取得を目指している方は、まずはBELSの理解が必要なため、下記の記事を参考にしてみてください。

参考:BELSの種類や計算方法、取得するメリットから費用まで、専門家が徹底解説

ZEHには、3つの種類がある

ZEHは、満たすべき基準によって3つの種類に分けられます。

  • ZEH
  • ZEH+
  • ZEH Oriented
  • Nearly ZEH
  • Nearly ZEH+

それぞれの概要や取得条件を押さえておくことで、自分がどのZEH取得を目指すべきなのか理解することができます。

以下で、それぞれの特徴や違いについて詳しく見ていきましょう。

ZEH・ZEH+

ZEHは、年間消費エネルギー量をおおむね100%以上削減できる住宅のことです。断熱・強化外皮と一次エネルギー消費量が基準となっています。

 

断熱基準UA値
1・2地域:0.4W/㎡K相当以下
3地域:0.5W/㎡K相当以下
4~7地域:0.6W/㎡K相当以下
一次エネルギー消費量(創エネを含まず)省エネ基準から20%削減
一次エネルギー消費量(創エネを含む)省エネ基準からおおむね100%削減

 

また、ZEHには上位モデルである「ZEH+」が存在します。ZEH+は創エネを含まない一次エネルギー消費量を25%削減するのに加え、以下の項目を2以上クリアする必要があります。

  • 外皮性能の更なる強化:UA値[W/㎡ K]が地域区分ごとに次の値以下であること。
地域区分1・23〜56・7
UA値[W/㎡ K]0.300.400.50
  • 高度エネルギーマネジメント:HEMS により、太陽光発電設備等の発電量等を把握した上で、住宅内の暖冷房、給湯設備等を制御可能であること。
  • 電気自動車を活用した自家消費の拡大措置:太陽光発電設備により発電した電力を電気自動車等に充電、または電気自動車と住宅間で電力を充放電することを可能とする設備を設置し、車庫等において使用可能としていること。

出典:令和元年度 ZEH ロードマップフォローアップ委員会 とりまとめ

ZEHを取得した後に、さらなる住宅価値の向上・快適な住環境作りを目指したい方は、ZEH+を検討してみてください。

ZEH Oriented

ZEH Orientedとは、安全性や天候の問題などによりZEHの要件を満たすことが困難な地域を考慮し、創エネを必要要件としないモデルです。

ZEHであれば、太陽光発電の導入が取得要件になりますが、ZEH Orientedであれば、太陽光による発電が難しいとされる都市部狭小地であっても取得可能です。

住まいの環境がZEH Orientedの対象に入るかどうか確認してみてください。

Nearly ZEH

Nearly ZEHとは、住宅スペースの問題で太陽光発電装置を十分に設置することが困難なケースを考慮し、創エネの基準がZEHよりも低くなっているモデルのことです。

主に都市部で土地や屋根の面積が限られている住宅を対象としており、ZEHとZEH Orientedの中間に位置するモデルだと言えます。

Nearly ZEHの基準は以下の通りです。

 

断熱基準UA値
1・2地域:0.4W/㎡K相当以下、
3地域:0.5W/㎡K相当以下、
4~7地域:0.6W/㎡K相当以下
一次エネルギー消費量(創エネを含まず)省エネ基準から20%削減
一次エネルギー消費量(創エネを含む)省エネ基準から75%〜100%未満削減

創エネを含む一次エネルギー消費量が、ZEHは100%削減が求められるのに対して、Nearly ZEHは75%〜100%未満の削減が求められます。

Nearly ZEH+

Nearly ZEH+(リアリー・ゼッチ・プラス)とは、Nearly ZEHの定義を満たし、省エネ基準から25%以上の一次エネルギー消費量削減の更なる省エネルギーを実現し、かつ以下の3要素のうち2要素以上を採用した住宅です。

 ①外皮性能の更なる強化
 ②高度エネルギーマネジメント
 ③電気自動車を活用した自家消費の拡大措置

Nearly ZEHを取得した上で、余裕のある方はぜひNearly ZEH+を検討してみてください。

これまで見てきたように、ZEHには住宅の環境に応じて複数の種類が設けられています。

自身の住まい環境が、どの評価指標の対象に当たるのか調べたうえで、ZEHの取得に取り組んでください。

ZEHを取得するメリット

ZEHを導入することで、安全面でも経済面でも様々なメリットがあります。

安全面のメリットとしては、災害時の停電対応などがあげられます。

具体的には、日中のうちに太陽光発電設備による発電を行っておくことで、予め非常用電力を備えておくことが可能です。いざという時に、自家発電による電力を使用することができるため、災害時でも落ち着いた対応ができます。

経済面のメリットとしては、不動産売却時の価値向上などがあります。

ZEH住宅は、BELSの基準をさらに上回る省エネ性能をもつ住宅であるため、金融機関からも高評価を得ることができ、資産価値も高く見積もられます。そのため、住宅を売却する際も一般的な住宅よりも高い価格で売却できる可能性があります。

また、ZEH導入によって、住宅全体の断熱性が上がるため、エアコンなどの設備を効率よく活用することができ、結果的に光熱費の削減にも繋がります

このように、ZEHの取得には多くのメリットが存在します。

また国の方針としても、2050年までに温室効果ガスの排出をゼロにすることを宣言しており、その一環として2030年度以降に建築される住宅にはZEH基準の省エネルギー性能の確保を目指しています

時勢の流れを踏まえても、今のうちに住宅をZEH化することは得策であると言えるでしょう。

参考:住宅・建築物の省エネ・省CO2施策とZEH等に関する支援事業の動向

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この記事ではZEHの種類やそれぞれの内容について解説しました。

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