Column

コラム

DBJグリーンビルディング認証とは?目的や評価基準・認証メリット・今後の動向についてプロが解説【2022年最新】

DBJグリーンビルディング認証についてお調べですね。

近年、世界的にSDGsに対する取り組みや省エネ対策が進む中で、不動産への環境・社会への配慮も進みつつあります。

環境に配慮した不動産への取り組みの中でも、DBJグリーンビルディング認証とは財政面に対するメリットが多くある認証制度です

DBJグリーンビルディング認証を上手く活用することで、企業としてのブランド価値向上に繋げることができます

本記事では、DBJグリーンビルディング認証の基本情報や評価基準・認証メリット・今後の動向について詳しく解説しています。

DBJグリーンビルディングについて理解を深め、不動産の価値向上に活用してください。

DBJグリーンビルディング認証とは?

DBJグリーンビルディング認証は、日本政策投資銀行によって「環境・社会への配慮がなされた物件」と「その事業者」を支援する目的で創設された認証制度です

不動産に関する数ある認証制度の中でも、初めて金融機関によって導入されたのが、DBJグリーンビルディング認証です。近年では、不動産評価を通じた事業者と投資家の架け橋として注目を受けています。

また、DBJグリーンビルディングの認証を受けた物件は、環境面への配慮に加えて財政面に関する豊富なメリットを受けることができます

まずは、DBJグリーンビルディング認証の目的・理念やこれまでの取り組みについて確認してみましょう。

DBJグリーンビルディング認証の目的・理念

SDGsや省エネ対策が進む中で、不動産業界においても環境・社会に配慮した物件が求められています。

そのような中、不動産金融においてはまだまだその取り組みは発展途上で十分に評価できていない状況です。

日本政策投資銀行は、これまで評価できていなかった不動産の持つ環境・社会的側面について不動産価値を反映させるためにDBJグリーンビルディング認証を導入しました

また、中長期に環境・社会に配慮した物件が投資家や金融機関に評価される不動産金融市場の設備・育成に貢献することを活動の理念として掲げています。

DBJグリーンビルディング認証の基本情報

DBJグリーンビルディング認証について興味を持ったとしても、どのように取得したら良いのかわからない方も多いですよね。

DBJグリーンビルディング認証の取得にあたり、費用面や有効期限などの注意するべき点が複数あります

以下でDBJグリーンビルディング認証の取得方法や認証にかかる費用、有効期限などの基本情報についてまとめているので、順番に確認していきましょう。

認証にかかる費用や年会費は?

DBJグリーンビルディング認証にかかる費用は、建築済みの建物とこれから新たに建築される建物で異なります

すでに建築済の物件は60万円(税別)で、これから建築する建物は建築前と建築後の2回の審査が必要になるため80万円(税別)の費用がかかります。

また、有効期限が近づき再申請を行う場合は50万円(税別)の更新料が必要です。

ただし、有効期限切れた後の物件を再度申請する場合には60万円(税別)の費用がかかってしまうため、更新を希望する場合は認証継続案内が届いた時点で忘れずに更新するようにしましょう

なお、DBJグリーンビルディング認証にかかる費用は取得・更新の際にかかる費用のみで、年会費は必要ありません。

取得方法や有効期限が近づいた際の更新方法は?

DBJグリーンビルディング認証を取得するためには、ホームページより回答用スコアリングシートをダウンロードして記入し、JREI(日本不動産研究所)へと提出する必要があります。

JREIが提出したスコアリングシートをもとに仮評価を行うので、後日に仮評価の結果が依頼主に通知されます。

結果に問題がなければ正式な契約を結び、物件実査・インタビュー・認証会議が行われた後に認証が付与されます。

また、DBJグリーンビルディング認証の有効期限は3年間となり、有効期限が近づくと認証継続の案内が届きます

継続依頼を行うことで、JREIによって再度物件調査が行われ、物件のランクが更新されます。最新の評価基準をもとに物件が評価されるため、再調査の際に物件の評価ランクが変動することもあります。

有効期限が切れた後に、再びDBJグリーンビルディング認証を受ける場合は、取得時と同様の手続きが必要になるため注意が必要です。認証継続の案内が届いた際は、忘れずに更新手続きを行ってください。

DBJグリーンビルディングの評価基準

DBJグリーンビルディング認証は、ESG投資に基づく5つの視点から物件の価値を総合的に評価しています

ESG投資とは、環境(Environment)・社会(Social)・企業統治(Governance)に配慮している不動産や企業に対して行う投資を指します。

ESG評価の高い不動産は、環境性や社会性が優れており、投資家の中でも高い評価を得ることができるのです。

DBJグリーンビルディング認証の5つの評価基準として、まずはソフト面・ハード面を含めたそれぞれの評価項目を確認しましょう。

  • 建物の環境性能(Ecology)
  • リスクマネジメント(Risk Management)
  • ステークホルダーとの協働 (Partnership)
  • 周辺環境・コミュニティへの配慮(Community)
  • テナント利用者の快適性・多様性 (Amenity/Diversity)

以下で、1つずつ確認していきます。

・建物の環境性能(Ecology)

建物の環境性能(Ecology)とは、省エネルギー・再生エネルギーに配慮された不動産であるか評価する項目です。

耐震性能や予備電源といった対策機能が備わっているかを評価しています。

・リスクマネジメント(Risk Management)

リスクマネジメント(Risk Managment)とは、危機に対する対応力に配慮された不動産であるか評価する項目です。

REDの使用率や節水のための取り組みについて評価しています。

・ステークホルダーとの協働 (Partnership)

ステークホルダーとの協働とは、パートナーシップや情報開示に配慮された不動産であるか評価する項目です。

啓発活動やディスク支援に対する取り組みについて評価しています。

・周辺環境・コミュニティへの配慮(Community)

周辺環境・コミュニティへの配慮(Community)とは、様性・周辺環境へ配慮された不動産であるか評価する項目です。

建物の緑化に伴う景観の保持や育児サポートなど地域との関わりに対する取り組みについて評価しています。

・テナント利用者の快適性・多様性 (Amenity/Diversity)

テナント利用者の快適性・多様性(Amenity/Diversity)とは、建築性能や利便性、空間の快適性に配慮された不動産であるか評価する項目です。

設備の使用や快適な空間作り、健康への配慮のための取り組みについて評価しています。

5つの総合評価によるランク分け

DBJグリーンビルディング認証は、これら5つの評価基準をもとに不動産に対するスコアリング設計を行うことで、5段階評価を行っています

認証による評価ランクは評価基準に基づき1〜5つ星のサプライが与えられます。

最も評価される物件には5つ星がつけられ、星の数が多い物件ほど高評価を与えられた不動産であると認識されるのです。

総合評価によって与えられる星の数と評価の特徴は以下です。

 

評価ランク特徴
★★★★★(5つ星)国内トップクラスの卓越した「環境・社会への配慮」がなされたビルであることの認証
★★★★(4つ星)極めて優れた「環境・社会への配慮」がなされたビルであることの認証
★★★(3つ星)非常に優れた「環境・社会への配慮」がなされたビルであることの認証
★★(2つ星)優れた「環境・社会への配慮」がなされたビルであることの認証
★(1つ星)十分な「環境・社会への配慮」がなされたビルであることの認証

 

DBJグリーンビルディング認証のメリット

日本政策投資銀行は金融機関であるため、DBJグリーンビルディング認証は環境面への配慮だけでなく財政面でのメリットが豊富にあります

主な財政面におけるメリットとしては、物件価値の向上です。

DBJグリーンビルディング認証により星が与えられることで物件の価値が「見える化」されるため、物件のブランド価値向上が期待できます

また、認証を受けたらそれで終わりではなく、認証後も日本政策投資銀行によって、さらなる物件価値向上のためのサポートを受けることができるのです。具体的には、最新の動向を盛り込んだ評価体系に基づくフィードバックやコンサルティングなどを受けることができます。

社会の変化に対応した最新のアドバイスを受けることができるため、さらなる物件価値向上が見込めるのも、嬉しいポイントです。

さらには、日本政策投資銀行によるPR活動の恩恵も受けることができます。

日本政策投資銀行では、環境・社会への配慮がされた取り組みに光を当てたPR活動を行っているので、認証物件を投資家に広めてもらえるメリットがあります。

DBJグリーンビルディング認証によるメリットをより詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください

参考:DBJグリーンビルディングに認証されるメリットは?不動産のESG投資に活用できる【2022年最新】

現在の認証件数

DBJグリーンビルディング認証は、制度開始以降から現在に至るまで着実に認証件数を伸ばしています

2012年3月末時点における認証件数は41件でした。しかし、年を追うごとに認証件数は増加しており、2021年3月末時点では1,073件まで増えています。

このことから、今後も物件価値向上を期待してDBJグリーンビルディング認証に取り組む事業者が増えることが予測できます

以下で、DBJグリーンビルディングに認証された物件の事例をランク別に確認しましょう。

認証事例

年を追うごとにDBJグリーンビルディング認証を受けた物件が増えていますが、具体的にはどのような物件がどの程度の評価を受けることができるのか、イメージしにくいですよね。

これまで、DBJグリーンビルディング認証を受けた物件の事例と評価ポイントについて、物件事例をもとに紹介します

各ランクの不動産が、どのような工夫を行っているのか参考にしてください。

■5つ星:中野セントラルパーク

中野セントラルパークは、中野駅前で2012年5月に竣工されたオフィスビルになります。DBJグリーンビルディング認証で最高ランクとなる5つ星を獲得しています。

【中野セントラルパークの評価ポイント】

  • ペアガラスの採用、照明のLED化、エントランスラウンジの大規模窓面による昼光利用、節水型の水栓およびトイレの設置等、省エネ・省資源に配慮している点
  • 住戸内の遮音性能の確保、エントランスへのアロマの設置、EV車の充電スペースの設置等、入居者の利便性・快適性に配慮している点
  • 防災用マンホールトイレの設置、共用部動線のバリアフリー化等、防災性に配慮している点

■4つ星:Brilla ist 元浅草

Brilla ist 元浅草は、浅草駅近くで2020年11月に竣工された物件になります。DBJグリーンビルディング認証で4つ星を獲得しています。

【Brilla ist 元浅草の評価ポイント】

  • ペアガラスの採用、専用部への調光 LED シーリングライトの設置、照明の LED 化、節水型の水栓やトイレの設置等、省エネ・省資源に配慮している点
  • 入居者向けの備蓄の配備、共用部動線のバリアフリー化等、防災性に配慮している点

■3つ星:日本橋TIビル

日本橋TIビルは、日本橋駅近くで2012年7月に竣工された物件になります。DBJグリーンビルディング認証で3つ星を獲得しています。

【日本橋TIビルの評価ポイント】

  • 全熱交換器、Low-E ペアガラス、自動調光システムを設置する他、節水型水栓・節水型トイレの採用等、省エネ・省資源を促進している点
  • 建築基準法で定められた 125%以上の耐震性の確保、専用部への 15VA/m²の電力供給が可能な非常用発電機の設置、防災用マンホールトイレの設置等、利用者の防災性に配慮している点

DBJグリーンビルディング認証のランク基準をより詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

参考:DBJグリーンビルディング認証の5つのランクの評価基準は?各ランクの不動産を事例をもとに解説

DBJグリーンビルディング認証の物件は今後不動産価値が上がる?

近年の投資市場において、社会全体や投資家に長期的な利益をもたらす投資として、ESG投資が注目されています。

ESG投資とは、Environment(環境)・Social(社会)・Governanance(企業統治)の頭文字をとった環境や社会に配慮した資本に対する投資です。

不動産市場においても、今後環境・社会に配慮した取り組みが物件価値を向上させることが予想されており、DBJグリーンビルディング認証の物件は、正しくESGに配慮した不動産と言えます

DBJグリーンビルディングに認証された物件は、今後の市場価値が高まり期待利回りや賃貸料金が高くなると予測されます。今のうちから、DBJグリーンビルディング認証の取得に向けた取り組みを行っておくと良いでしょう

物件価値を高める為にはDBJグリーンビルディング認証を活用しよう

DBJグリーンビルディング認証に関する基本情報や評価基準、取得するメリットについて見てきました。

DBJグリーンビルディング認証を取得することは、経済的に見て非常に大きなメリットがあります

投資家の観点からも、認証物件に対する評価が高まっているため、まだ認証を取得されていない方は早めに取り組んでください。

お気軽にお問い合わせください

このコラムに関して詳細を確認したい場合や、省エネ計算届出に関しての質問などはお気軽にお問い合わせください。

省エネ計算
お役立ち情報

環境・省エネルギー計算センターでは、メルマガ限定のお得な各種キャンペーン情報や最新ニュース・コラム・セミナー情報などの省エネ関連お役立ち情報を定期的に配信します。

見積り依頼、お問合わせなどお気軽にご相談ください!
お電話でのお問合わせ
03-5944-8575 受付時間 平日 9:30~18:30
メールフォームでのお問合わせ

ちょっとした疑問などでも
お気軽にご連絡ください

無料見積もりお問い合わせ

メルマガ限定キャンペーン
・省エネ計算お役立ち情報

メルマガ登録

3分でいくら受給できるか
診断しませんか?

補助金・助成金診断
PAGE TOTOP